qBittorrentを使う中で、ダウンロード速度の問題等、予期せぬトラブルが起こることもあると思います。
トラブルを事前に防ぐため、あるいはトラブルに起きた際のために、基本的な設定項目は知っておいて損はありません。
qBittorrentの設定は画面上部の歯車のマークをクリックすることで設定用のポップアップが出力されます。
動作
言語
本サイトの手順通りにインストールしていれば最初から日本語設定となっています。
その他外国語に変更したい場合や改めて日本語に戻したい場合にはこの項目を変更します。
転送リスト
「Torrentを削除するときは確認する」、「すべて一時停止/すべて再開のときは確認する」に関してはチェックを外すことをお勧めします。
頻繁にTorrentを利用するのであれば都度確認を求められるのは煩雑に感じます。
Torrentの使用頻度が高くない方はチェックしたままでも問題無いでしょう。
デスクトップ
Windowsの起動時にqBittorrentを起動する
この項目をチェックしている場合はPCを起動した際に自動的にqBittorrentが実行されます。
プログラムのアップデートを確認する
この項目をチェックを外すとqBittorrentのアップデートが自動的に行われます。
ダウンロード
デフォルトの保存パス
トレントファイルを実行した際に、ダウンロードファイルを保存する場所になります。
デフォルトではダウンロードフォルダに保存されますが、設定変更により任意のフォルダのに保存することが出来るようになります。
接続
ルーターからのポート転送にUPnP/NAT-PMPを使用する
ファイアウォールが有効化されているとダウンロード速度が遅くなることがありますが、UPnP/NAT-PMPを有効化することによってファイアウォールを経由せずに直接ダウンロード処理が可能となるため、速度の向上が見込めます。
接続制限
グローバルの最大接続数
接続可能なピアの合計数を設定出来ます。
デフォルトは500となっており、十分な接続数なので基本的には変更不要です。
Torrentごとの接続数の上限
Torrentごとの接続可能なピアの数を設定出来、デフォルトは100となっています。
基本的にはデフォルト値で問題ありませんが、ダウンロードするトレントを一つに絞って速度上げたい場合は250程度まで増やすと良いでしょう。
グローバルの最大アップロードスロット数
アップロードで繋がれるピア数の合計を設定出来ます。
デフォルトは20となっており、適正値なので変更不要です。
Torrentごとの上リスロット数の上限
トレントごとに上り(アップロード)で繋がるピア数を設定できます。
デフォルトでは4となっており、最大14まで調整可能です。
速度
グローバルの速度制限
アップロード
1秒あたりにアップロードできるキロバイト数を設定出来ます。デフォルトだと∞(無制限)となっており、ダウンロード速度に影響が出る可能性があります。
アップロード速度は100 KiB/秒程度にすると効率的にダウンロード処理ができるようになります。
アップロード速度を抑えることで、ダウンロード済のファイルを他ユーザーと共有するシーダーとしての役割が減り、リーチャーとしての効率が上がります。
ダウンロード
ダウンロード速度は∞(無制限)が最速なのでデフォルト値のままで問題ありません。
BitTorrent
プライバシー
DHT(分散ネットワーク)を有効にする、ピカ交換(PeX)を有効にする、ローカルピア検出(LSD)を有効にするにチェックを入れましょう。
上記のチェック項目において分からない単語があればこちらの記事をご確認ください。
Torrent関連の主要な通信に関する用語解説をしています。
暗号化モード
「暗号化を無効にする」を選択します。
ISPの中にはトレントでダウンロードを行っているのを検知すると帯域制限をし、ダウンロード速度に制限がかかる場合があります。
そのような場合に暗号化されたプロトコルを利用すると外部からトレントでダウンロードを行っていることが分かりづらくなり、ダウンロード速度に制限がかかりづらくなります。
しかし、多くのノーログVPNサービスではuTorrent以上のプロトコルの暗号化が可能です。
そして何よりも、ノーログVPN無しでトレントを利用してしまうと匿名性が全く確保できません。
もしあなたが誤って著作権の存在するコンテンツをダウンロードした際等に逮捕される可能性も出てきます。
トレントを利用する際は必ずノーログVPNサービスを利用し、プロトコルの暗号化はVPNサービスに任せた方が良いでしょう。
Torrentキュー
稼働中ダウンロード数の上限
最大稼動Torrent数の上限で設定した数のうち、ダウンロードの最大稼働数を設定出来ます。
デフォルトは3ですが、ダウンロード処理が遅く感じる場合は最大稼動トレント数と合わせて徐々に減らしていき、より少ない数のファイルダウンドードに専念するように設定しましょう。
稼働中のアップロード数の上限
最大稼動Torrent数の上限で設定した数のうち、アップロードの最大稼働数を設定出来ます。
デフォルトは3ですが、ダウンロード処理が遅く感じる場合は最大稼動トレント数と合わせて徐々に減らしていき、アップロードに使う帯域を減らしていきましょう。
稼働中Torrent数の上限
実施できるアップロードとダウンロードの合計数を設定出来ます。
その数を超えてトレントファイルをダウンロードまたはアップロードする場合は待機状態になります。
最大稼動トレント数を増やすことで同時ダウンロード、アップロード数を増やせますが、その分利用できる回線が分散するので1ファイルあたりの処理速度は落ちます。
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