暗号資産(ビットコイン)により匿名で支払いをする方法

匿名化

ビットコインは追跡可能で匿名性が無い暗号資産だと言われています。

とはいえ、実際に追跡可能なのはビットコインのウォレットアドレスまでになります。

なので、ノーログVPNサービスを利用し、インターネット上での動きを匿名にしていればビットコインで支払いを行ったとしてもあなたの個人情報が特定されることはありません。

しかし、通常の手続きを行うとクレジットカード等の個人情報に紐づいた支払い方法でビットコインを購入する必要があるので、匿名でビットコインを手に入れることはできません。

一番最初の段階で個人情報に紐づかない匿名化した状態でビットコインを手に入れられれば話は早いのですが、日本で実施するのは難しい状況にあります。

有名どころで言うと、ビットコインATMというものがあり、現金をビットコインに交換できるサービスがあります。

日本では現在設置されていませんが、アメリカでは既に2000台も設置されているサービスです。

みなさんがアメリカを始めとしたビットコインATMが設置されている地域に住んでいるのであれば個人情報を公開することなく、簡単にビットコインを手に入れることができるでしょう。

また、一部では使い捨てSIMカードを利用してSMS認証を突破する等ということを推奨している人もいますが、ここまでやってしまうと違法行為に抵触する可能性があります。

手間もかかり、タイムパフォーマンス、コストパフォーマンス、リスク、どの点においても割に合わないので辞めておいた方が良いです。

それでは一体どのようにして暗号資産により匿名の支払いができるかをご紹介します。

ビットコインをモネロに交換する

匿名で支払いを行う最も確実な方法としては匿名性の高い暗号資産、代表的なもので言えばモネロに変換するという方法があります。

モネロは3つの技術により匿名化を実現しています。

  1. リング署名による送信者の匿名化
  2. RingCTによる金額の匿名化
  3. ステルスアドレスによる受信者の匿名化

もし、あなたが支払いを行いたいサービスがモネロでの支払いを受けついているのであれば、単純にビットコインを購入して、それを支払いに使うだけで匿名化が可能です。

しかし、モネロは非常に優れた匿名通貨ですが、ビットコイン等と比べると認知度が低く、支払いに使えるサービスが少ないのが現状です。

モネロによる支払いは受け付けて無いものの、ビットコインによる支払いは受け付けているというケースは多いです。

ビットコインによる支払いを匿名化する方法

ビットコインで匿名の支払いをする手順は下記になります。

  1. モネロに交換するための通貨(USDT)を購入する(非匿名)
  2. USDTをモネロに交換する(非匿名)
  3. モネロを別のウォレットに出金する(匿名)
  4. モネロをビットコインに交換する(匿名)
  5. 変換したビットコインで支払いを行う(匿名)

まず、この作業をする際はノーログVPNによってインターネット上での匿名化を行うのが必須です。

IPアドレスが隠されていない状態で支払い作業を行うと簡単に匿名化は崩れます。

インターネット上で匿名化をしたい場合には常にノーログVPNを起動するようにしましょう。

最初からクレジットカード等でモネロを購入することが出来ればよいのですが、モネロを直接購入できるサービスは現時点では無いので、まずはモネロに変換するための暗号資産(USDT)を購入する必要があります。

USDTを購入してる時点ではクレジットカード等のあなたの個人情報が把握されている状態です。

重要なのは3番のモネロによって別ウォレットに出金する部分です。

モネロは追跡不可能な匿名の暗号資産ですが、モネロ同士での送信と受信を行わなければ効力を発揮しないです。

なので一見無駄にも見えるモネロでの出金処理とウォレットの移動を行う必要があります。

その後ビットコインに変換して支払いを行えば、最初にあなたが暗号資産を購入したという情報を紐づけることができません。

ビットコインがトラッキング可能なのはウォレットアドレスまでなので、ノーログVPNを使っていれば匿名での支払いが可能です。

ビットコインをCoinJoin等でミキシングする

ビットコインを匿名化する方法として最もよく使われている方法としてミキシングがあります。

ミキシングは本来透過性があるビットコインのトランザクションを混ぜ合わせることで、トラッキングを困難にし、匿名化します。

ミキシングには中央集権型のサービスと分散型のサービスがあります。

中央集権型ミキシングサービス

中央集権型のサービスは日本のビットコインの取引所のようなイメージで、大量の資金をプールし、ユーザーのIPアドレスやビットコインのアドレスを管理しているサービスです。

中央集権型では個人情報が残ってしまうという点と運営がユーザーのビットコインにアクセス可能という点で匿名性に懸念があります。

そもそもミキシングサービスの運営が必ずしもクリーンであるという保証は無いので、預けたビットコインが安全とは言い切れません。

分散型ミキシングサービス

分散型のサービスは中央集権型のようにミキシングのみを行うので資金をプールすることはなく、ユーザーの個人情報やビットコインのトラッキング情報も把握していません。

分散型は中央集権型と比べて匿名性が高いのですが、不正取引が起こった際などに履歴を辿れないという欠点があります。

CoinJoinによるミキシング

CoinJoinによるミキシングを行うにはWasabi WalletやSamourai Wallet等、CoinJoinを内蔵しているwalletを利用してミキシング作業を行うと良いでしょう。

ミキシングによるビットコインの匿名化の手順は下記になります。

  1. 取引所でビットコインを購入する(非匿名)
  2. 専用ウォレットにビットコインを出金する(非匿名)
  3. CoinJoin実施、匿名のビットコインを獲得する(匿名)
  4. ビットコインで支払いをする(匿名)

Wasabi WalletやSamourai Walletでは取引の都度新しいウォレットアドレスが生成されます。

なので、3番のCoinJoin実施前と後で異なるウォレットアドレスになっています。

ミキシングされたビットコインが異なるウォレットアドレスに移動されることで匿名化されています。

後はトラッキングが不可能になったビットコインにより支払いを行えば匿名で各種サービスの支払いが可能です。

まとめ

匿名化で支払いをする方法としてはCoinJoinでミキシングする方法とモネロへの交換による方法をご紹介しました。

繰り返しますが、匿名化に関する作業を行う際は必ずノーログVPNを利用するようにしましょう。

一瞬でもIPアドレスがインターネット上に露呈すれば匿名化は簡単に崩れてしまいます。

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